7日正午(ホノルル時間6日)、磯田市長は真珠湾にある戦艦ミズーリ記念館を訪れ、零式艦上戦闘機(零戦)の翼の破片を10月にいただいたお礼として、山下清の「長岡の花火」の複製画を贈呈しました。マイケル・カー理事長は感激し、「長岡花火の説明をきちんと付けて、多くの来館者に見てもらえる場所に飾ります」と話しました。
慰霊の花火「白菊」の写真もプレゼント。カー理事長も昨年8月の平和交流記念事業で白菊の打ち上げを見たこと、白菊に込められた思いをご存じで、感銘を受けたと話してくれました。
戦艦ミズーリに特攻した零戦の破片を寄贈いただいたのは、長岡市とホノルル市の青少年平和交流や、太平洋戦争関連施設3館(戦艦ミズーリ記念館、アリゾナ記念館、太平洋航空博物館) と長岡戦災資料館、山本五十六記念館の5館の平和の取り組みに、戦艦ミズーリ記念館が深い理解をいただいたことによるものです。破片は現在、長岡戦災資料館の5館交換展示コーナーで、日米の恒久平和の願いと両国の絆の象徴として、青少年の平和学習などに活用しています。
磯田市長に先立ち、学生平和交流プログラムでホノルルを訪れた、長岡の高校生・大学生も6日(ホノルル時間5日)に同記念館を訪問。船体に残る、零戦追突の痕を見学したり、特攻した零戦隊員を、米軍が同じ人間として敬意を表して水葬した当時の話に聞き入る姿が見られました。
ミズーリには特攻隊員の家族に宛てた手紙や写真などの資料が展示されています。「心が締めつけられた」と同世代の若者の境遇を目の当たりにして衝撃を受けた姿が印象的でした。(M)
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