認知症、早期発見がカギ

 「なんだか最近、ちょっと変かも?」そんな小さな違和感が、認知症と向き合う第一歩。早めに気付くことが、これからの自分らしい暮らしにつながります。自分や家族の未来のために、まずは知ることから始めませんか

【問】長寿はつらつ課 ☎ 0258-39-2268

2040年の推計 約3人に1人

認知症・軽度認知障害の高齢者

誰もが当事者になりうる時代

 「認知症の高齢者は増加傾向にあり、国の調査では、2040年に全国で約1、200万人が認知症か、その前段階の軽度認知障害(MCI)になると推計されています。これは、65歳以上の3人に1人に相当します。また、65歳未満で発症する「若年性認知症」では、働き盛りの世代の仕事や家庭に影響を及ぼすこともあります。
 認知症は誰でもなりうる身近な病気です。自分や家族が診断を受けることは、決して珍しいことではありません。

早期発見対応で進行を遅らせることができる

三島病院 副院長 認知症専門医
田中晋(しん)さん

 認知症は、ある日突然なるものではありません。発症の前にMCIと呼ばれる段階があり、物忘れなどの兆しが現れます。このMCIの人のうち、毎年10〜15%が認知症へ進むとされています。大切なのは、早く気付いて受診すること。適切な治療や対処をすれば、認知症への移行を抑え、進行を遅らせることができます。具体的には、生活習慣の改善や人との交流などが効果的です。少しでも「おかしい」と感じたり、受診すべきか迷ったりしたら、それが受診のタイミング。早めにかかりつけ医に相談してください。

それ、年のせい?
まずは気になるサインをチェック

 年齢のせいにしていた物忘れ。何気ない変化の中に、認知症やMCIのサインが隠れていることもあります。自分や家族に当てはまることがないか確認してみましょう。

早期発見のきっかけに
もの忘れ相談会

 エーザイ(株)の脳の健康度チェックツール「のうKNOW(のう)®」を活用し、認知症やMCIの早期の気付きにつなげます。
日時 = 10月6日(月)午後1時〜4時
場所 = さいわいプラザ
対象 = 60歳〜74歳で次の全てを満たす人①本人または家族にもの忘れの自覚がある②認知症の受診歴がない
定員 = 10人[先着](家族の同席も可)
申込 = 長寿はつらつ課

一人で抱え込まずに相談を

 自分や家族、近所の人のことで気になることや不安があるときは、地域包括支援センター(包括)にご相談ください。
※お近くの包括は、高齢者基幹包括支援センター(☎ 0258-89-7440)や市ホームページ(下)で

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9月は認知症月間

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認知症を知る


認知症地域フォーラム in 長岡
「認知症とともに・よりよく・暮らす地域〜本人と一緒に考えよう〜」

日時 = 9月29日(月)午後2時〜4時
場所 = リリックホール
講師 = 慶應義塾大学大学院教授・堀田聰子(さとこ)さん
定員 = 400人[先着]
申込 = 9月25日(木)までに長寿はつらつ課へ([HP]可)


認知症と共に歩む市民講座
「レカネマブ治療における認知症の早期治療の意義」

日時 = 9月27日(土)午後2時〜3時
場所 = 米百俵プレイス北館
講師 = 長岡西病院副院長・三木健司さん
定員 = 25人[先着]
申込 = 9月26日(金)までに崇徳厚生事業団医療・福祉よろず相談 ☎ 0258-39-7374へ


地域で支える


認知症サポーター養成講座

 認知症の症状や対応を学びます。受講者には認知症サポーターの証としてオレンジリングと9月限定の認知症ブースターカードを渡します。
日時 = 9月24日(水)午前10時〜11時30分
場所 = さいわいプラザ
講師 = 認知症キャラバン・メイト
定員 = 20人[先着]
申込 = 長寿はつらつ課([HP]可)


集い、つながる


オレンジカフェ

 認知症の人やその家族、地域の人も気軽に参加できる交流の場です。市内に17カ所あります。


ミーティングセンター

 認知症の人やその家族が、専門職のサポートを受けながら話し合い、やりたい活動を行います(参加要件あり)。


音楽に合わせて体操をする参加者