最終更新日 2026年3月4日
本日、令和8年度当初予算案及び関係議案を提出するにあたり、新年度における市政執行の基本方針について所信を申し上げます。
現在、世界が歴史的な転換期を迎えており、日本も例外ではありません。明日は何が起こるかわからない混迷の時代となってまいりました。そのような中で、新しい価値観と発想による、活力ある経済と地域社会づくり、新しい長岡市が求められています。
このような時代だからこそ、「米百俵の精神」と「市民協働」の原点に立ち返り、長岡の未来をつくるため、積極的に動き、前に進んでまいります。
長岡市は今年、市制施行120周年を迎え、市民の皆様とつくり上げた新しい総合計画がスタートいたします。
まちの将来像である「変わるれ!長岡 住み続けたい 戻ってきたい 選ばれるまち ~イノベーション先進都市~」の実現に向け、「長岡版イノベーション」をさらに推し進めてまいります。
新年度は米百俵プレイス東館が完成し、ミライエ長岡がフルオープンします。商工会議所をはじめ、4大学1高専、金融機関、ハローワーク、国際交流センターなどの機能を集積させ、産学官金が一丸となって、人材育成と産業・ビジネスの交流拠点づくりに果敢に挑みます。
子どもたちにとっては学校外の学びの場、若者たちにとってはチャレンジの場、そしてあらゆる人にとっての交流と可能性を広げていく場として、ミライエ長岡を市民の皆様とともに大きく育ててまいります。
近年、市内企業の事業拡張や新規投資の動きが顕著になっています。加えて、県外企業の長岡への関心や進出意欲の高まりも、日々実感しているところです。
こうした動きを踏まえ、中之島地域に新しい産業団地を整備するほか、さらなる産業団地の造成や長岡駅前の再開発などを加速させ、戦略的な企業誘致を展開することで、地域経済の将来にわたる活性化を図るとともに、若者や女性が求める働く場も創出してまいります。
地域コミュニティ活動の新たな拠点として、1月にオープンした与板地域交流拠点施設「いこいね☆よいた」に続き、川口地域でも交流拠点施設の整備に着手します。
さらに、八十里越道路の開通を契機に、道の駅の魅力のさらなる向上を図るとともに、地域の宝をストーリーとして発信するなど、地域の振興や観光・交流人口の増加、インバウンド誘致につなげてまいります。
また、5月には長岡戦災資料館が移転オープンします。
県内唯一の大規模戦災都市である本市の責務として、長岡花火と合わせて、平和の尊さと市民の平和への思いを広く発信してまいります。
これらを進めるうえでは、誰もが安全に安心して暮らせるまちづくりが欠かせません。福祉・介護・医療・教育・子育て支援や、除雪・災害・鳥獣対策にも引き続きしっかりと取り組んでまいります。
市制施行120周年、そして総合計画がスタートし、新たな長岡が始動します。
予測できない大きな変化にも柔軟に対応しながら、次の10年、さらにその先の明るい長岡の未来を、「米百俵の精神」と「市民協働」の力を結集し、オール長岡で築いてまいりましょう。
新年度の財政状況について、市税など基幹収入の増加が期待できる一方で、歳出では、物価や賃金水準の持続的な上昇の影響を受けて、物件費や人件費、補助費等の増加が見込まれ、収入の伸びが支出の増加に追いつかない厳しい状況が続いています。
こうした中でも、予算編成にあたっては、未来を見据えたまちづくりに向けて、社会経済情勢や市民ニーズ等の変化に応じた事業の再構築を進めるとともに、国・県支出金や交付税措置のある起債などを最大限活用するほか、財政調整基金を31億円取り崩して対応することとしました。
令和8年度当初予算は、以下申し上げる新たな総合計画に掲げる6つの基本目標に基づき、各種の重点施策を行ってまいります。
1 誰にも優しく寄り添う共生社会のまち
コミュニティ推進組織による地域課題解決に向けた活動を支援するほか、女性が自分らしく活躍できて、女性から選ばれるまちを目指すため、市内企業の意識啓発と行動変容を伴走支援するとともに、女子中高生向けのセミナーやシンポジウムを開催します。
避難行動要支援者本人や町内会などによる個別避難計画作成を伴走支援するとともに、ひきこもり状態にある方が社会とつながることができるよう、支援体制を強化するほか、中越圏域における広域的な救急・周産期医療体制を維持確保するため、市内基幹3病院への支援を強化します。
2 子ども・若者が夢や希望をもち、誰もが学び続けることができるまち
米百俵プレイスミライエ長岡東館の開館に合わせてオープニングイベントを開催し、中高生の居場所づくりや人材育成の拠点として中高生専用スペースを開設します。
不登校児童生徒の支援体制を充実させるため、校内支援員の配置校を拡大するとともに、教室に通うことが困難な子どもたちが自立に向け、自由に過ごせる居場所を増設します。
地域クラブ活動の参加費を一部低減するほか、遠距離通学する中学生の冬期通学費を新たに助成します。
不妊治療に加えて、新たに不育治療費用を助成するとともに、産後ケアを充実して、産婦の心身に寄り添った包括的な支援体制を強化します。
3 災害や雪に強く、暮らしやすい安全安心なまち
災害時の孤立集落に配備する衛星携帯電話などの計画的な更新に着手するほか、地域防災計画を改定し、全市民にリーフレットを配布することで内容を周知します。
長岡モデルの雪国太陽光発電の普及促進や、鳥獣被害対策の強化、自動運転の社会実装に向けた検討着手に加え、支所地域に課題解決型の集落支援員を配置するなど、地域住民による主体的な地域づくりを促進します。
川口地域交流拠点施設(仮称)の建設工事に着手するとともに、長岡西大積スマートインターチェンジ関連道路などの基幹道路の整備を進め、市内6か所目のインターチェンジ開通に向けた機運を醸成します。
4 産業が成長し活力を創出するまち
ミライエ長岡の産学協創センターを核にイノベーションを創発するため、産学協創チャレンジ補助金を創設するほか、イノベーション加速化補助金に特別枠を新設して、飛躍的な成長を目指す中小企業の積極的な投資活動を応援します。
再開発事業や地域未来投資促進法を活用した戦略的な企業誘致活動を展開するとともに、ミライエ長岡で展開する地球広場の機能を拡充し、産学官連携により市内企業で働く外国人向けの日本語講座を開催するほか、次世代のモデルとなる農業経営体を伴走型で育成します。
5 にぎわいや交流が生まれる魅力あるまち
長岡戦災資料館の開館に合わせてオープニングセレモニーや記念講演会を開催するほか、市外で暮らす学生に定期的な情報発信を行うことで、ふるさと長岡への愛着を醸成し、卒業後のUターンや地元定着につなげてまいります。
河井継之助の生誕200年や良寛と貞心尼の出逢い200年に合わせた記念事業の展開、道の駅R290とちおと栃尾産業交流センターおりなすの一体的な再整備に加え、観光地域づくりの司令塔となる新組織設立に向けた準備室立ち上げのほか、長岡ニュータウン運動公園野球場などのスポーツ施設の整備を進めます。
6 市民の期待に応え、信頼される行政を推進するまち
質の高い行政サービスの提供やAI時代に対応した人材の育成を進めるとともに、市営駐車場と自転車駐車場の包括的な管理・運営方法を検討します。
大きく変化する人口構造や社会経済情勢に対応し、強固で持続可能な行財政基盤を確立して、総合計画を着実に推進するため、「第2期 持続可能な行財政運営プラン」に基づき、行財政の再構築に取り組みます。
その他の重点施策
新たな総合計画のスタートにあたり、これからの長岡を担う若者とのネクスト長岡座談会を開催するほか、市が主催・共催・後援するイベントや行事を「市制施行120周年記念事業」として一体的に発信することで、全市を挙げた機運や一体感の醸成につなげます。
全市民に1万円分の「暮らしと地域の応援商品券」を配布することで、物価高騰に直面する市民の暮らしを支えて地域経済を活性化するとともに、国による小学校給食費負担軽減支援に合わせて、市独自の物価高騰対応として、緊急的に保護者負担相当額を支援します。
以上申し上げた施策に基づく令和8年度当初予算の規模は、一般会計が1,424億600万円と、前年度より2%の減となりました。
特別会計と企業会計を合わせた総予算額は2,326億3,460万円であります。
以上、令和8年度の市政執行にあたっての私の所信と当初予算の重点施策を申し上げました。
議員各位の一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。
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