最終更新日 2013年7月12日
アオーレ長岡の整備や大手通中央地区再開発事業など都市再生整備計画に基づきまちづくりに取り組んできた中心市街地地区が、全国の都市・地域再生のモデルとして特に優秀な地区と認められ、「まち交大賞」の最高賞である「国土交通大臣賞」を受賞しました。
当地区は平成19年6月の「計画段階」に次ぐ2回目の受賞で、「計画」と「完成時」の両方で大賞を受賞するのは全国初の栄誉です。
主な取り組み(工夫した点)
◆ まちなかへの市役所移転
当時の市役所は、JR長岡駅から2kmほど離れた場所にあり、距離的にも心理的にも孤立した感があったため、まちなかに市役所を移転させ、「市民の日常の中にあり、まちなかに溶け込んだ市民に親しまれる市役所」を目指しました。
◆ 市役所機能をあえて分散配置
市役所の業務を機能別に分け、中心市街地の大手通りに政策的にあえて分散配置し、ついで効果による回遊性やまちなかの賑わいを創出しました(従来型の高層ビルを、大手通りを中心に横にしただけ)。
◆ 市民目線での施設運営
アオーレ長岡の運営は、利用する市民の視点に立ち、より自由度の高い運営を実現するため、市民交流ネットワーク「アオーレ」という市民団体を組織し、運営をまかせました。行政は、安定した運営ができるように、下支えとしてサポートします。
◆ 中心市街地地区都市再生整備計画の概要
評価のポイント
◆ 全国の多くの都市が目指す「市民とって必要な機能を中心市街地に集積している」コンパクトシティの先進事例。
◆ ハード整備と市民活動によるソフト事業をバランスよく実施しており、両事業の相乗効果も発揮している。
まち交大賞とは
まちづくり情報交流大賞(通称:まち交大賞)は、都市再生整備計画に基づくまちづくりにおいて、優良な計画が策定され、また事業の実施、評価、改善において優れた取り組みを行った地区などを対象として表彰し、関係者の栄誉をたたえるとともに、受賞地区の事例を全国に幅広く紹介することにより、地域の創意工夫を活かしたまちづくりを促進することを目的として実施するものです。
(※平成24年度末までの完了地区数:1,518地区)
(参考)第8回まち交大賞 審査結果
賞 | 地区名 | 受賞者 |
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まち交大賞(国土交通大臣賞) | 長岡市中心市街地地区 | 長岡市 |
まちづくり達成大賞 (まちづくり情報交流協議会会長賞) |
玉造地区 | 島根県松江市 |
創意工夫大賞 (都市みらい推進機構理事長賞) |
開成山地区 | 福島県郡山市 |
まちづくり効果賞 | 日立駅周辺地区 | 茨城県日立市 |
〃 | 福知山駅周辺地区 | 京都府福知山市 |
〃 | あやめ池北地区 | 奈良県奈良市 |
まちづくりシナリオ賞 | 藤川地区 | 愛知県岡崎市 |
〃 | 河内長野駅南地区 | 大阪府河内長野市 |
地区の名称 | 長岡市中心市街地地区 |
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地区の面積 | 92.5ha |
計画期間 | 平成18年度~平成22年度 |
目標 | ■大目標 平成16年10月の新潟県中越大震災からの復興を図りつつ、郊外分散した都市機能のまちなか回帰の促進と大震災から受けた未曾有の被災経験を活かした防災性と利便性の高い中心市街地の創造 ■目標1 厚生会館地区の整備、再開発事業の促進による防災性を兼ね備えた都市施設の機能更新と集積、交通アクセス性の向上により、まちに「来る人」の増加 ■目標2 市街地再開発事業の促進等による都市型住宅整備、居住者にとっての利便性の向上により、まちに「住む人」の増加 ■目標3 公共施設の集積を起爆剤とした業務機能の集積、空き店舗活用、起業支援施策等により、まちで「働く人」の増加 |
主な事業 | ■長岡市公会堂(仮称)整備事業 ■まちなか賑わい交流センター[まちなかキャンパス](仮称)整備事業 ■JR長岡駅大手口駅前広場再整備事業 ■大手通中央東地区第一種市街地再開発事業 等 |
都市再生整備計画関係のファイルのダウンロード
中心市街地地区 都市再生整備計画(第11回変更分) (PDF 676KB)
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