未利用資源で新たな価値と事業創出

資源の有効性を見える化
「買い手」とマッチング

【問】産業イノベーション課 ☎ 0258-39-2402

 市を中心に産学官金68の企業や機関でつくる「長岡バイオエコノミーコンソーシアム」は、市内の未・低利用資源の活用や高付加価値化を通じて、バイオ産業の成長と創出を目指しています。

成分量や機能性分析で明らかに

 同コンソーシアムは、会員の住友化学株と連携し、成分分析によって資源の売り手と買い手をつなぐ日本初のデータサービス「Biondo®(ビオンド)」を活用した取り組みをスタートしました。
 酒かすやもみ殻、果実の枝葉、魚のアラなど、これまであまり活用が進んでいなかった資源を分析。成分とその合有量のほか、「疲労感を軽減する」などの機能性も可視化します。結果はBiondo®に登録され、資源の活用や事業化を模索する全国の企業など約900のユーザーとのマッチングにつなげます。
 分析費用は同コンソーシアムが負担。長岡の資源をくまなく活用する資源循環型社会の実現を目指します。

予想外の価値に期待
長岡の企業はチャンス

酒かすの分析を依頼
吉乃川(株)代表取締役社長
峰政 祐己 さん

 酒かすは現在、食品メーカーなどに販売していますが、需要を広げたいと考えています。今回の分析によって、酒かすの新しい価値や想定していなかった用途が見つかるのではないかと期待しています。
 「実はこんな資源がある」という企業にとって今回の事業は、新たなビジネスを生むチャンスが十分あると思います。


アジア最大級の展示会でバイオ都市・長岡をPR

 長岡バイオエコノミーコンソーシアムは10月8日〜10日、横浜市で開かれたアジア最大級のバイオテクノロジーの展示会「Bio(バイオ) Japan」に市内6社と共同で出展しました。ビジネスの拡大や事業誘致を目指し、肥料サンプルや製品のデモ機などで各社が取り組みを紹介。官民一体となって“バイオのまち・長岡”をPRしました。