異なる視点とIT技術で

介護現場の課題を解決

 介護施設やIT企業など産学官金が連携し、新たな技術で介護現場の課題解決やビジネスの創出を目指す「長岡介イノベーション・ハブ」。
 ここで開発を進めてきた介護施設職員向けの情報伝達システムが4月、発売されました。職員が手薄な夜間の災害対応を課題とする現場の声で、迅速に職員の状況を把握したいと開発をスタート。IT企業と協議を重ね、昨年6月の実証試験を経て製品化と現場への導入を実現しました。
 7月にオープンするミライエ長岡でも、さまざまな分野の人や技術をつなぎ、地域課題の解決と新たなビジネスの創出を支援していきます。
【問】産業イノベーション課 ☎ 0258-39-2402
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システム製品を販売
共同開発者の(株)KCSが発売したシステム「らくレス」。LINEを利用して、手軽に職員への一斉連絡や回答・集計ができる。詳しくは下から
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ハブのメンバーにシステムの完成を報告したオンライン会議(4月25日)
施設職員への迅速な伝達を実現
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デイサービスセンターまちだ園
管理者 高橋 弘和 さん

多様な視点が、現場のチャレンジを後押し

 災害時の円滑な職員招集方法を考えていたところに声を掛けてもらい、すぐに実証試験に参加したんです。実際に使って意見を伝え、導入コストや個人情報、携帯性にも配慮した製品になりました。ハブで関わった大学や企業の方の視点は新鮮で、介護現場を良くしようと後押ししてくれる力を感じました。今後も、多様な視点や意見を得られる場に積極的に参加したいです。