山古志のリアル×デジタル
新たな地域づくりを後押し

【問】地域振興戦略部☎39・2515
 市は、人口減少が進む中でも持続的な地域づくりを担う団体の活動を支援しています。その一つである山古志地域の住民団体による挑戦が、国内外から注目を集めています。
 名産の錦鯉がモチーフのデジタルアートを販売し、購入者を「デジタル村民」に認定。1千人以上がインターネット上の「仮想山古志」で交流し、地域課題の解決のために意見交換を行います。今冬は、デジタル村民が市のお試し移住制度を利用して現地を訪れるなど、地域との直接的な関わりも生まれています。
 市は今後も住民団体などと協力し、関係人口の増加や移住定住の促進、地域の魅力向上に取り組んでいきます。
①メタバース(三次元仮想空間)の山古志村。昨年10月23日には中越大震災追悼式典の中継も行われました
②1月にお試し移住に参加した細田さん家族。闘牛の面綱(おもづな)づくり体験や地域住民との交流で、デジタルでは味わうことのできない山古志の暮らしを満喫しました
仲間とつくり上げるこれからの山古志
山古志住民会議 代表
竹内 春華 さん


 震災以降多くの人に支えられ、さまざまな挑戦を続けた山古志。それでも人口減少が避けられない中、住民の数にとらわれない地域づくりとして、国と市の補助金を活用した「仮想山古志プロジェクト」が始まりました。
 昨年2月にはデジタル総選挙で地域を盛り上げるプランを選定。作品の売り上げを予算として充て、企画を進めています。また、実際に現地を訪れてイベント運営や除雪を手伝うデジタル村民も。熱意を持ち、それぞれの形で地域の力になってくれています。
 今後も世界中に仲間を増やしながら、みんなで支え合う山古志をつくっていきたいです。