ものづくり現場のデジタル改革

【問】産業支援課☎39・2228

 製造業で課題となっている技術者の人材不足や高齢化。これらに対応するため、市は長岡産業活性化協会NAZE(ナゼ)と連携し、市内企業のデジタル化を進めています。行政、製造業などへ数多くの支援実績がある小宅勝さんと共に、市内企業への訪問を始めました。
 相談を依頼した(有)大塚木型製作所代表取締役・矢代慎也さん(下写真中央)は「提案していただいたのは、今あるシステムを活かし、小さな改善を重ねる方法です。中小企業も挑戦しやすいと感じました」と期待を寄せました。




「ものづくりデジタルオフィサー」に就任した小宅さんの企業訪問。製造ラインや事務処理の合理化を模索します。(4月13日、(有)大塚木型製作所(北陽))

デジタル化で創造的な仕事に専念


長岡産業活性化協会NAZE
ものづくりデジタルオフィサー/前群馬産業技術センター所長
小宅勝(おやけまさる)さん

 優秀な人材が定型作業に追われている現場をたくさん見てきました。会社の成長には、付加価値が高く創造的な仕事に、人が専念することが不可欠です。そこで必要なのが定型作業をとことんデジタル化すること。コンピューターでもできるということに気づいていない場合もあります。まずはお話を聞かせていただき、課題の発見から解決までサポートします。

NAZE会員募集


製造業を中心に教育・金融機関などが連携し、技術力や生産性向上に取り組みます。現在91の会員がいます。

デジタル化を後押し!各種補助金も活用を

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長岡の優れたものづくりを表彰

 長岡産業活性化協会NAZEがブランド力向上と産業振興を目的に市内製造業の優れた技術や製品を認定する「豪技(ごうぎ)」。今年は繊細な加工技術に高い評価を得た(株)科学計器研究所の円筒内面・端面研削盤が認定されました。(3月14日)

「外山脩造賞」に日本精機(株)

 アサヒビール(株)新潟支社が創立者・外山脩造の出身地である長岡の産業発展に貢献した企業などを表彰する「外山脩造賞」に、日本精機(株)が選ばれました。デジタル化の推進や新型ウイルス禍のニーズに応えた商品開発などの取り組みが評価されました。(3月25日)