若者の新たな挑戦
起業で社会、
地域を豊かに

 市の「学生起業家育成補助金」を活用し、新たに2人が起業します。学生時代を過ごした場所、移住による新たな出発点と、長岡への想いや立場が異なる若者たち。それぞれの視点で、地域や社会を豊かにするために挑戦します。


佐藤 靖徳さん

つながり”を活かし、社会に貢献

技大大学院を卒業し起業

佐藤 靖徳(やすのり)さん(27歳)


 3月に長岡技術科学大学大学院を卒業し、7月に「株式会社パンタレイ」を設立します。持続可能なエネルギー社会の実現を目指した新型風車の実用化や、物質の流動や変形を扱う「レオロジー」という学問の視点で製品開発のコンサルティングなどを行います。
 学生時代は約10社との共同研究に携わり、大学と企業が手を取り合うことの大切さを感じました。大学でできたつながりは、自分にとって大きな財産。大学で得た専門的な知見と、共同研究で培った産学連携のノウハウは自社の強みです。
 お世話になった長岡に恩返しするためにも、エネルギー問題の解決や産学連携プロジェクトの促進など、豊かな社会に向けた取り組みを進めます。


富永 美沙希さん

「新潟ならここ」と言われるお店に

移住してブックカフェを開業

富永 美沙希さん(26歳)


 自然豊かな環境で暮らしたいと考え、昨年6月に夫婦で長岡へ移住しました。開業に当たっては、起業支援センターCクリップLIP長岡に相談。市政だよりで補助金のことを知りました。
 そしてこの夏、寺泊入軽井で空き家を活用したブックカフェをオープンします。出身である九州大学から歴史的な木製家具を借り、全国に10例しかない保存・活用事業にも取り組みます。文化的に価値のあるものを活かすことで、暮らしや地域の豊かさにつなげます。
 目指すのは、移住による起業のモデルケース。お店自体を発信力のある場所にすることです。将来は「新潟ならここだよね」と言われるような、全国に誇れるブックカフェにしたいです。


【問】 産業イノベーション課 TEL 39-2402


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