先進技術×人=新しい農業

課題に挑む

 高齢化による農家の労働力不足や熟練技術の継承が、米どころ・長岡、そして全国で課題となっています。市はこれらの解決に向け、市内農家・学生と協力しながら先進技術を活用した農業「長岡版スマートアグリ」を進めています。

水田センサーによる水位の記録をスマートフォンで確認

▲水田センサーによる水位の記録をスマートフォンで確認
中島さん(右)と星野さん

 くさんの先進的な技術が開発されても、地域の課題解決につながるものでなければ、それらが広まることはありません。
 そして、その取り組みには、挑戦する強い意志や、今あるものをさらに良くしたいという想いで、実際に行動する人の存在が不可欠です。
 市は、先進技術で新しい農業に挑戦する農家や学生の活動を支援しています。

水ドローンを使った撮影で稲の色の濃さから生育状況を診断

▲ドローンを使った撮影で稲の色の濃さから生育状況を診断。
撮影した画像を農家への助言に活かします

 今年度、水田に設置したセンサーと水門、スマートフォンを連動させ、作業効率や水稲の品質の向上につなげる実証事業を各地で始めました。
 また、長岡工業高等専門学校の学生による水田センサーの開発を後押しするため、農業の現場を学ぶ機会を提供。昨年度からJA越後ながおかが取り組むドローンを活用した稲の生育診断も、引き続き支援します。
 地域全体へ取り組みを広げ、さらに品質の良い米づくりにつなげます。

星野さんが開発を進める水田センサー「tanboo」

▲星野さんが開発を進める水田センサー「tanboo(タンボー)」

水田センサーとスマートフォンの連動を確認1 水田センサーとスマートフォンの連動を確認2

▲星野さんが開発を進める水田センサー「tanboo(タンボー)」


アイコン農家  中島 明則

中之島地域で
有機栽培に挑戦

中島 明則 さん


蓄積されたデータは大きな財産


 給水に連動する水田センサーを導入したことで、見回りなどの負担が減ったのはもちろん、水位のデータを細かく記録できるようになりました。蓄積されたデータは、品質の向上や国際認証の申請などにも役立ち、大きな財産になります。国や市の事業を活用しながら、新しい技術を積極的に取り入れて、品質も生産性も高めていきたいです。


アイコン農家  中島 明則

水田センサーを研究
長岡工業高等専門学校5年生

星野 大海(まさみ) さん


長岡で広く使われる技術に


 学校の先輩が開発した水田センサー「tanboo」の実用化に向け、研究しています。水位のデータ化や管理が技術の継承に役立つところに魅力を感じました。耐久性やデータの精度、低コスト化などまだまだ課題はありますが、将来、たくさんの農場に広まり長岡の農業を盛り上げられるようなセンサーを目指したいです。



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アプリでつながる
学生と農家

アプリでつながる学生と農家

 農業のアルバイト情報を検索できる学生向けのアプリを配信しています。4カ月間で、約40人が5カ所の農場で働きました。
 深沢町にある石橋一寛さんの畑で、農機での除草作業を行った長岡技術科学大学の樋口和かずし志さんと荻野龍たつき輝さんは「授業の合間を有効活用できる」「普段できない農作業を体験できる貴重な機会」と話しました。
(6月9日)

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れんこんで全国初!
大口れんこんが国の保護ブランドに

レンコン

中之島地域の大口れんこんが農林水産省の地理的表示(GI)保護制度に登録されました。国が農作物を地域の特産と認め、ブランドを守るためのもの。これまで松阪牛や夕張メロンなど108品目が対象に。高い品質を維持する生産体制や約100年にわたる生産実績が評価されました。


アイコン喜び  橋 秀信

大口れんこん生産組合長
橋 秀信 さん


蓄積されたデータは大きな財産


 給水に連動する水田センサーを導入したことで、見回りなどの負担が減ったのはもちろん、水位のデータを細かく記録できるようになりました。蓄積されたデータは、品質の向上や国際認証の申請などにも役立ち、大きな財産になります。国や市の事業を活用しながら、新しい技術を積極的に取り入れて、品質も生産性も高めていきたいです。

 

【問】 農水産政策課 TEL 39-2223


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