台風19号で信濃川が観測史上最高の水位に
最大級の災害に備え防災対策を進めます

【問】危機管理防災本部 ☎39・2262

濁流が長生橋の直下まで迫る信濃川(10月13日)
濁流が長生橋の直下まで迫る信濃川(10月13日)
水没した信濃川左岸のスポーツ広場(10月13日)
水没した信濃川左岸のスポーツ広場(10月13日)
河川敷では樹木や建物が浸水(10月13日)
河川敷では樹木や建物が浸水(10月13日)

このたびの台風19号により被害にあわれた方々に、
心よりお見舞い申し上げます。

 10月12日から13日にかけ、日本列島を襲った巨大台風19号。広範囲に及ぶ猛烈な降雨により、長岡市でも日本最大の流水量がある信濃川が過去最高の水位に達するなど、これまで経験したことのない異常な事態となりました。
市は今後、被災者の支援と被災箇所の復旧に全力で取り組むとともに、今回の台風のような最大級の大雨災害に備えた防災対策に取り組みます。

 今回の災害の特徴は、市内での降雨が少なかったにもかかわらず、県域を越えた上流部での異常な量の降雨が信濃川の大幅な増水をもたらしたことです。
 信濃川が過去最高の水位に到達したことで、太田川や栖吉川などの支流の流れが滞り、それらに流れ込む中小河川の水があふれ出る「バックウォーター現象」が発生したと考えられています。

信濃川の危険性が顕在化
より実効性の高い防災対策へ

 今回の災害で信濃川の氾濫の危険性が改めて認識されたことを受け、今後は今まで以上に実効性の高い防災対策が求められます。
 まず、信濃川やその流域河川の氾濫を防ぐためには、それらの治水能力をさらに高めることが重要です。
 そのため市は、信濃川の流下能力を上げる大河津分水路河口部の拡幅改修の着実な推進や一級河川の堤防の強化、バックウォーターを想定した中小河川の治水対策などについて、河川管理者である国や県に強く要望していきます。
 また今後は、異常気象で大雨災害が頻発、大規模化することを前提に、これまでの避難の在り方を変えていく必要があります。
 このため、最大級の災害も視野に入れ、避難場所や避難情報の提供の在り方を改めて検討し、平時から市民のみなさんにその周知と理解を図る取り組みを進めていきます。

台風19号の被害状況(10月23日現在)

1人的

被害なし

2住宅(住家)

@浸水被害
地域床上浸水床下浸水
長岡12棟127棟
川口1棟
A風害
地域一部損壊
長岡3棟
中之島1棟
寺泊1棟
栃尾1棟

3道路

冠水、土砂流入など20カ所

4河川

被害なし

5土木関係

住宅裏の斜面崩壊1カ所(与板地域)

6農業関係

農地冠水411ヘクタール

7公共施設

信濃川河川公園(スポーツ施設)、川口河川公園などが冠水

8避難状況

避難所・避難者数(最大時)43カ所1,262人

中越大震災から15年
10.23の経験を未来へつなぐ

 10月23日、長岡・山古志・川口地域で中越大震災の復興・追悼行事を開催しました。
 中越大震災から15年の年月が経ち、歩んできた復興の日々―。市民のみなさんの強い想いと全国からの支援のおかげで、今の長岡があります。
 私たちは、震災からの復興の経験をしっかりと未来へ引き継いでいきます。

感謝 追悼・感謝の想いを込めたバルーンリリース(山古志地域 復興の集い)
追悼・感謝の想いを込めたバルーンリリース
(山古志地域 復興の集い)
誓い 震災の経験の発信とさらなる発展を誓うメモリアルキャンドル(川口地域 追悼式典)
震災の経験の発信とさらなる発展を誓うメモリアルキャンドル(川口地域 追悼式典)
追悼 アオーレ長岡での献花
 アオーレ長岡での献花
継承

〜中越大震災 15周年記念行事〜

 アオーレ長岡で震災の経験を通して育まれた防災活動や被災地支援の取り組みを発信する、未来志向の記念行事を開催しました。
 活動発表では、震災の年に生まれた小国中学校3年生が、防災や被災地交流の取り組みを紹介(写真右上)。震災をきっかけに「自分たちに何か貢献できることはないか」と、平成17年から地域貢献活動を行っています。
 これまで、防災キャンプを行ったり東日本大震災の被災地である宮城県石巻市などと交流したりしました。
 生徒全員が震災を身近なことと捉え、震災への備えやコミュニティの大切さなどに真剣に向き合いました。


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