最終更新日 2025年11月14日
11月9日(日)、地域防災力の向上や原子力安全対策の強化に向け、柏崎刈羽原子力発電所の事故を想定した県の原子力防災訓練(住民避難訓練)に参加しました。
今年度の訓練は、与板地域の住民が参加し、広域避難先である新潟市に一時移転する訓練を行いました。
訓練では、はじめに「情報発信訓練」を実施。県から柏崎刈羽原子力発電所の事故発生の連絡を受け、緊急告知FMラジオや市公式SNS、エリアメール・緊急速報メールなどを用いて、住民に事故の情報や屋内退避等の指示を伝達しました。
続いて、「屋内退避訓練」を実施。情報発信訓練により屋内退避の指示を受けた与板地域の住民が、放射性物質から身を守るため、自宅等で屋内退避を行いました。
その後、国の基準値を超える放射線量が測定されたと想定して、「一時移転訓練」を実施。与板地域の代表者約60人がバスによる避難の集合場所である与板体育館に集まり、バスまたはレンタカーで新潟市に一時移転を行いました。
一時移転訓練では、「安定ヨウ素剤緊急配布訓練」、燕市交通公園に設けられた避難退域時検査会場で放射性物質による汚染状況を確認する「避難退域時検査・簡易除染訓練」、こめぐりの郷公園に設けられた避難経由所での「避難者受付訓練」、新潟市立岩室小学校に設けられた避難所での「避難者受入訓練」を行い、避難の一連の流れを確認しました。
各所で実施される避難者受付の際には、県防災DXアプリを用いて、事前登録によりスマホアプリで生成されるQRコードの読取並びに簡易避難者カードに印字されたQRコードの読取による受付を行い、ICTの活用による避難時の受付の円滑化を図りました。
さらに、避難経由所での「避難者受付訓練」では、災害時により迅速に避難するため、住民がバスに乗車したまま受付を行う(ドライブスルー方式)ことで、手順の効率化を図りました。
参加した住民からは、「今まで知らなかった避難の流れを知ることができた」「地区別に訓練を実施し、住民にいざという時の具体的行動を伝える機会が必要」「どのくらいの食料をストックしておけば良いかなど、屋内退避に対する不安がある」といった声が聞かれました。磯田市長は、「いざという時にはこういう形で避難するんだということを体験いただいたことは、非常に意義深いことだと思っている。ぜひ今日の体験を周りの方にも伝えていただきたい。皆さまからいただいた意見を参考にしながら、よりスムーズな避難の体制をしっかりつくっていきたい。」と述べました。
訓練の結果を活かし、今後も国や県、関係市町村との連携を深め、防災体制の強化に取り組んでいきます。
![]() ▲長岡市原子力防災ホームページ等で事故の情報や屋内退避等の指示を伝達 |
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![]() ▲バスによる避難の集合場所での 避難者受付の様子 |
![]() ▲安定ヨウ素剤(模擬)の 配布を受ける住民 |
![]() ▲避難退域時検査会場で 避難車両の汚染状況を確認 |
![]() ▲避難退域時検査を 受ける住民 |
![]() ▲避難経由所でバスに乗車したまま 受付し、避難所を案内 |
![]() ▲広域避難先である新潟市の 避難所に到着 |
![]() ▲避難所での避難者受入の様子 |
![]() ▲磯田長岡市長のあいさつ |
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