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平成31年度 校長会議における教育長からのメッセージ(要旨)

最終更新日 2019年4月21日

1. はじめに

 今年度新たに長岡市立学校の校長となった26名の皆さん、ようこそ長岡市へ。心から歓迎します。現在、市内には小学校55校、中学校27校、特別支援学校2校、計84校の市立学校があります。それぞれの学校の子どもたち、そして長岡の子どもたちのために、存分に力を発揮していただくことを期待しています。

 新元号が公表され、5月1日から施行されます。まさに、新しい時代が始まろうとしています。長岡市も昨年度は開府400年、北越戊辰戦争から150年という節目の年でありました。その節目の年から一歩踏み出し、今年度は新しい「米百俵」のスタートの年でもあります。その年度始めにあたり、長岡市の教育や教育にかける思い、校長先生にお願いしたいことなどをお伝えします。

2. 長岡市の教育の方針

(1)新しい米百俵 人材育成と未来への投資

 平成31年度は、「新しい米百俵」の元年として、大きく一歩を踏み出す年です。「新しい米百俵」とは、人づくりの精神を大切にしながら、人材育成と未来への投資の二本柱で、長岡の未来を切り拓くことです。その二本柱のひとつである人材育成は、まさに教育委員会、学校現場の最大の役割といえます。

 長岡市は、先人がたゆみない努力と工夫を重ね、様々な困難を克服してきた力強いまちでもあります。慶応4(1868)年の北越戊辰戦争でまちが焼き払われ、大きな被害を受けました。また、昭和20(1945)年8月1日夜の長岡空襲では、幼い子どもを含む1,488人もの尊い命が失われるとともに、市の多くを焼失しました。さらに、平成16年の中越大震災においても、大きな被害を受けました。しかし、そのたびに市民が一丸となって復興を果たし、発展してきました。

 この復興と発展を支えたのは、長岡藩の時代から脈々と受け継がれ、今も市民が誇りをもっている「米百俵の精神」です。「国が栄えるも滅びるもことごとく人にある。食えないからこそ、学校を建て、教育をするのだ。」という人材育成を第一義にした教えです。

 米百俵の故事は、三根山藩から贈られてきた百俵の支援米を国漢学校の書籍や用具の費用に充てたという故事に由来します。当時の大参事・文武総督であった小林虎三郎は、その支援米を藩士に分け与えるのではなく、将来の人材育成のための資金にしたのです。国漢学校では、一人ひとりの才能を伸ばし、情操を高める教育がなされ、新生日本を背負う多くの人物が排出されました。

 この教育にかける市民の熱き思いは、今も変わることはありません。社会はめまぐるしく変化し、5年後の未来を予測することさえ難しい時代です。しかし、子どもたちは、その未来を力強く切り拓いて生き抜いていかなくてはいけません。「まちとは人が興すもの。まちづくりは人づくりから始まる」という長岡市民が脈々と受け継いできた「米百俵」の精神を大切にしながら、これからの長岡を支える人材育成、未来を生きる子どもたちの育成に向け、「新しい米百俵」に取り組みます。

(2)長岡市教育委員会が目指すもの

 長岡市では、平成27年12月に教育大綱を定めました。タイトルは「米百俵のまち長岡 教育大綱」です。大綱の策定にあたっては、総合教育会議を3回開催し、市長と教育委員との協議を経て、乳幼児期から義務教育終了までの子育てを含む人づくりという観点からまとめました。

 基本理念を「子どもたち一人ひとりの個性が輝き、幸せを創り出していける教育の推進」とし、5つの基本方針を掲げています。今年度長岡市の校長となった皆さんは、ぜひご確認ください。この大綱を尊重し、市長と教育委員会がこれまで以上に協力・連携して、長岡市の教育の更なる充実・向上に取り組みます。

 この基本理念の実現に向けた長岡市の最も代表的な教育施策が「熱中!感動!夢づくり教育」です。これは、「豊かな体験と確かな学びで夢を描き、志を立てる力と生き抜く自信を育む」ことを目的とした教育施策で、今年度で15年目を迎えました。毎年見直しを図ってきましたが、今年度は事業の取捨選択を行い、約4億6千万円の予算で71事業を実施します。

 「熱中!感動!夢づくり教育」は、「どの子にもわかる授業の実現」、「地域の力、市民の力を生かした教育の推進」、「熱中・感動体験の充実」という3つの柱から構成されています。市が提供する熱中・感動体験事業や昨年度新規にスタートしたプログラミング教育の推進など、未来を担う子どもたちにとって意義の大きい、特色ある事業がたくさん盛り込まれています。ぜひ、各学校では「熱中!感動!夢づくり教育」の事業を、有効に活用するとともに、保護者・地域の皆さんにもを大いに紹介してください。

3. 長岡市教育委員会の基本姿勢

(1)現場に軸足を置き、各学校の主体性を最大限重視

 「軸足は常に現場にある」というのが長岡市教育委員会のモットーです。教育委員会は、学校が特色ある着実な取り組みがしやすいように、現場の声に耳を傾け、軸足を現場に置いた教育施策を推進していきます。

 各校の自主性、主体性、創意工夫を最大限尊重します。そのために学校裁量予算を配当し、長期休業日の設定、授業日数等も各校の裁量に任せています。2学期制も裁量拡大の一環であり、柔軟な教育課程の編成が可能になるようにしています。校長の大胆な発想で、思い切った教育活動を行ってもらいたいという大きな期待をもっています。自分の思い描く学校像の実現に向けて思う存分、リーダーシップを発揮し、能動的な学校経営を進めてください。

(2)保護者及び地域、関係機関等との密接な連携

 長岡市は、妊婦の支援から保育・幼児教育を主に行う「子ども未来部」、学校教育を主に行う「教育部」の二つの部で、子どもの成長に合わせた一貫性のある支援・教育に早くから取り組んできました。その組織体制だけでなく、現場における幼稚園・保育園と小・中学校の連携はもとより、関係機関との連携もとても大切にしています。

 子どもたちのよりよい成長は、学校だけで実現できるものではありません。学校・保護者・地域の役割分担を大切にしながらも、連携・協働した取組を進めることが重要です。そのために、学校の取組や児童生徒の活動を積極的に発信してください。そして、コミュニティセンターのセンター長さんや町内会長さん、学校評議員、PTA関係者等と顔を合わせる機会を大切にし、学校と地域の方々とのよりよい関係を築いてください。

 地域の中で子どもたちを育てることを理念に、地域が主体となって運営している放課後児童クラブの児童厚生員をはじめ、セーフティパトロールの皆さんなど、子どもたちを見守り、育む方々ともよりよい連携をお願いします。

4. 市内全学校に本気で取り組んでほしいこと

(1)安全・安心な学校、個が認められる学校づくり

 「長岡市いじめ防止基本方針」及び各学校で策定した「学校いじめ防止基本方針」に基づく取組の推進については、いじめの未然防止、早期発見、即時対応それぞれについて具体策をもって取り組むことが重要です。また、安全・安心な学校づくりには、あらゆる危険を想定した施設管理の徹底に加え、熱中症対策や自然災害等への早めの対応が大切であり、それが子どもの安全を守るとともに、保護者、地域に信頼される学校にもつながります。

 様々な特性をもつ子どもたちの教育的ニーズを的確にとらえ、「できることはみんなと一緒に、苦手なことは自分にあったやり方で学ぶ」というインクルーシブ教育システムの構築と合理的配慮が見える学校づくりを実現してください。常に、「子どもにとって学校が安らぎのある場所となっているか」「すべての子どもに居場所があるか」を視点にした学校経営をお願いします。

(2)不易と流行を見極めた教育の推進

 教育の本質は、人が人として生きるために必要な力や心を育成することであると考えます。例えば、人とよりよい関係を築くことができる人間関係力、自分の気持ちを伝えたり、相手の思いを聞き取ったりできるコミュニケーション力、自分や周囲を大切にできる優しい気持ち、困難や失敗を乗り越えるために努力できるチャレンジ精神などです。これらの力や心は、確かな学びや多様な体験、人とのかかわりにより育まれものです。教育改革の流れの中で、学校教育に求められることが大きく変化しているように思われがちですが、目の前の子どもたちに生きていくために大切な力、豊かな心を育むという教育の本質を大切にして取組を進めてください。

 一方で、変化が必要なこともあるはずです。例えば、「熱中!感動!夢づくり教育」は、「豊かな体験と確かな学びで夢を描き、志を立てる力と生き抜く自信を育む」ことを目指してきましたが、「新しい米百俵」に向けて、その方向性については、見直しの検討をしているところです。社会の急速な変化を生き抜く力を身につけるために、今後どのような事業を展開すべきかを考え、提案します。

 学校の教育活動においても、社会の変化に対応して改革を進めていかなければならない時代になってきています。教育の本質、不易の部分を大切にしながらも、校長先生方はもちろんのこと、教職員や保護者、地域の皆さんなど、多くの方々の英知を結集し、変化を恐れることなく、大胆なスクラップ・アンド・ビルドを実現してほしいと願っています。

(3)保幼・小・中の密接な連携

 長岡市では、子どもたちが健やかに育ち、親も子も共に成長していけるような環境を作る事業を進めています。小中学校の9年間はもちろん、保育園や幼稚園・地域がそれぞれの役割を理解し、役割に応じた取組を進めることが大切です。児童館や児童クラブ、放課後子ども教室、子ども食堂など市民協働による子どもの居場所づくりにも力を入れています。学区内にある関連施設を訪ねていただき、連携を深めていただきたいと思います。

 毎年10月には、教育委員会の職員を中心に、新入学児童の保護者を対象に就学時家庭講座を開催しています。半年後の入学を控えた保護者に入学までの準備や生活習慣やメディア利用を中心に講話をし、家庭の教育力を支援する取組をおこなっています。

 市内の各学校では、園児を小学校に招くような行事、小学生と中学生の交流活動、中学校の先生の出前授業、小中教職員の合同研修など、「小1プロブレム」や「中1ギャップ」といわれる接続期の課題解消に向け、保幼・小・中間の連携を深める目的で様々な取組が行われています。今後も密接な連携と協働の取組をお願いします。

(4)教職員の働き方改革の推進

 働き方改革関連法が4月1日に施行されました。企業には社員の残業を減らしたり、有給休暇の取得を促したりすることが求められています。社会全体として長時間労働の是正に向けた仕組みが動き出すこととなります。学校現場は、一般の企業とは違う面が多々あるとはいえ、教職員の働き方改革にも本気で取り組む必要があります。

 市教委では、昨年度から教職員の出退校時刻を管理できる打刻システムを導入しました。また、夏季休業中の学校無人化を実施できる日を6日間に延長するとともに、冬季休業中にも学校無人化が実施可能な日を新設しました。部活動では、「長岡市中学校部活動基本方針」を策定し、活動時間や休止日の設定等について、保護者への啓発を図るための保護者向けのチラシの作成、配布を行うとともに、部活動指導員を9校に10名配置しました。部活動指導員については、今年度5名を増員する予定です。

 中学校体育連盟においては、郡市大会を廃止し、大会のスリム化を実現するなど大きな改革を行いました。このように教育委員会はもとより、各種団体、各学校がそれぞれの立場で、工夫することが求められています。

 市内の各学校でも様々な取組が行われています。一例ではありますが、夏季休業中のプール解放をやめる、学級だよりや週予定の作成、配布をやめたり減らしたりする、職員会議を長期休業中にまとめて行う、退勤時刻をホワイトボードに書いて申告することで個々の教職員のタイムマネジメントを行うなどです。各学校の取組を参考にしながら、自校の実情を踏まえた、小さな工夫改善の積み上げが大切です。今後は、各学校の実践例を共有する機会を設けていく予定です

 「子どものためなら」という教職員の強い思いや使命感は、子どもに携わる教職員ならではの素晴らしさです。しかし、それにより疲れ、疲弊してしまっては、子どもはもとより、本人やご家族のためにもなりません。この課題は、簡単に解決できるものではありませんが、教職員自身がゆとりをもち、心身ともに元気で子どもたちの前に立ち、質の高い、効果的な教育活動を行うという働き方改革の理念を教育委員会と校長先生方とが共有し、具体的な取組を進めていきたいと考えています。

5. おわりに

「教育は人なり」という言葉がありますが、直接子どもたちの指導・支援にあたる教職員の皆さんへの期待はとても大きいものがあります。学校は県費負担の教職員はじめ、管理員、調理員、教育補助員、介助員など役職、経験、年齢等、様々な人が集まり、子どもたちの成長に向けて、それぞれが力を発揮しています。校長として、目標や方策を打ち出し、先頭に立って教職員をリードする強いリーダーシップが大切です。

 常にトップダウンではなく、職員と議論や意見交換をしながら、方向性や具体策を検討することも必要です。個々の教職員の得意、不得意を把握したり、気持ちに寄り添ったりしながら、チームとして心をひとつにし、教職員の総力を結集させるきめ細かい心配りも大切なリーダーシップです。

 教職員が元気で、笑顔で子どもたちの前に立つためには、、教職員一人ひとり が夢や目標を持つとともに、心身共に健康であることが最も大切なことです。そのためにも校長先生自身が、夢や目標を持ち、心身共に健康であってほしいと願っています。また、職員の心身の健康管理にも心配りをお願いします。

 些細なことでも、遠慮なく教育委員会に連絡や相談をしてください。それぞれの学校の子どもたち、そして長岡市の子どもたちのために、学校と教育委員会で力を合わせて努力していきましょう。どうぞよろしくお願いします。

このページの担当

学校教育課
TEL:0258-39-2249  FAX:0258-39-4710
メール:gakkyo@kome100.ne.jp

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