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トップ > 子育て・教育 > 教育委員会 > 校長会議における教育長からのメッセージ

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平成30年度 校長会議(4月18日)における教育長からのメッセージ

最終更新日 2018年5月1日

1. はじめに

 今年度新たに長岡市立学校の校長となった16名の皆さん、ようこそ長岡市へ。心から歓迎します。現在、市内には小学校55校、中学校27校、特別支援学校2校の計84校の市立学校があります。教育委員会は、学校が特色ある着実な取り組みがしやすいように、現場の声に耳を傾け、軸足を現場に置いた教育施策を推進していきます。校長先生、学校で勤務する教職員の皆さんの活動を全面的にバックアップしてまいります。長岡の子どもたちのために存分に力を発揮していただくことを期待しています。

2. 長岡市について

(1)2018年開府400年

 長岡市は元和4(1618)年、譜代大名牧野家による統治から歴史が始まりました。今の牧野家当主、忠昌氏は第17代です。科学博物館の名誉館長です。今年、平成30(2018)年は開府400年という100年に一度の大きな節目の年です。この年に長岡市で勤務できることを喜び合いたいものです。今年度は記念事業が計画され、子どもたちも参加できる事業を準備しています。詳細を後ほどご案内しますので、ご協力をお願いします。

(2)米百俵の精神

 長岡には、長岡藩の時代から脈々と受け継がれ、今も市民が誇りをもっている「米百俵の精神」があります。「国が栄えるも滅びるもことごとく人にある。食えないからこそ、学校を建て、教育をするのだ。」という人材育成を第一義にした教えです。この故事を小泉純一郎元総理大臣が内閣発足の所信表明演説で引用したことで、この故事と長岡の名前は、日本中に知れ渡ることになりました。米百俵の故事は、三根山藩(現新潟市西蒲区)から贈られてきた百俵の支援米を国漢学校設立資金に回した故事に由来します。慶応4(1868)年の北越戊辰戦争で長岡のまちが焼き払われ食べ物のないときに、当時の大参事・文武総督であった小林虎三郎は、その支援米を藩士に分け与えるのではなく学校設立のための資金にしたのです。この教育にかける市民の熱き思いは、今も変わることはありません。

(3)長岡空襲

 昭和20(1945)年8月1日夜の長岡空襲で、幼い子どもを含む1,486人もの尊い命が失われました。第2次世界大戦の終戦から70年の節目であった平成27年には、長岡市と姉妹都市ホノルル市の中学生・高校生が、青少年平和サミットを開催し、両市の青少年の平和への思いを「サミット宣言」として全世界に発信しました。また、平成28年には、これまでの長岡・ホノルルの平和交流の取り組みにより、市長がハワイ海軍地域司令官から真珠湾75周年追悼記念式典に招待されたことは、ご存じの方も多いと思います。

 これまで各校では、実態に応じて様々なテーマで平和学習に取り組み、大きな成果を上げています。県内で唯一、大規模空襲を受けた都市として、長岡の子どもたちに恒久平和を願う心や、よりよい未来を創造する意欲をより一層育むようお願いします。

3. 長岡の教育について

(1)米百俵のまち長岡 教育大綱

 平成27年12月に長岡市の教育大綱を定めました。タイトルは「米百俵のまち長岡 教育大綱」です。大綱の策定にあたっては、総合教育会議を3回開催し、市長と教育委員との協議を経て、乳幼児期から義務教育終了までの子育てを含む人づくりという観点からまとめました。基本理念を「子どもたち一人ひとりの個性が輝き、幸せを創り出していける教育の推進」とし、5つの基本方針を掲げています。今年度長岡市の校長となった皆さんはご確認ください。この大綱を尊重し、市長と教育委員会がこれまで以上に協力・連携して、長岡市の教育の更なる充実・向上に取り組んでまいります。また、長岡は、先人がたゆみない努力と工夫を重ね、数えきれない困難を克服してきた力強いまちでもあります。先人の復興への思いを大切にし、教育を重視するまちづくりを進めています。そのようなこともあり、長岡市教育委員会では「ながおか学」という冊子を作成しています。「ながおか学」については、昨年度末、4年ぶりに改訂を行い、小学校5年生全員と各学校に配付しました。また、市内の書店でも購入できます(価格250円)。まずは、校長自ら熟読していただいたうえで、それぞれの学校で活用をしていただくようお願いします。

(2)子育て支援と教育の一元化、特別支援教育の充実

 長岡市は、妊婦の支援から保育・幼児教育を主に行う「子ども未来部」、学校教育を主に行う「教育部」の二つの部で、子どもの成長に合わせた一貫性のある支援・教育に早くから取り組んできました。幼稚園・保育園と小・中学校の連携をさらに強める取組をお願いします。

 また、特別支援教育に力を入れているのも長岡市の大きな特徴です。長岡市立の学校として、総合支援学校(小学部・中学部)と、高等総合支援学校(高等部)があり、特色ある教育活動を行っております。また、昨年度は、高等総合支援学校の体育館を竣工しました。これらの学校は、特別支援教育のセンター的機能を高めていますので、市立小・中学校は大いに活用ください。さらに、特別な支援が必要な児童に早期に気付き、就学前から就学後まで継続的な就学支援を行う「こどもすこやか応援事業」やインクルーシブ教育システムコーディネーターを中心に、関係機関との連携や各学校への指導・助言を行うインクルーシブ教育システムや合理的配慮について積極的に推進しています。

(3)熱中!感動!夢づくり教育

 「熱中!感動!夢づくり教育」は14年目を迎えました。これは、「豊かな体験と確かな学びで夢を描き、志を立てる力と生き抜く自信を育む」ことを目的とした教育施策です。今年度は、大幅な見直しを図り、厳選した75の事業を展開します。予算も約5億円をかけています。「熱中!感動!夢づくり教育」は、『どの子にもわかる授業の実現』、『地域の力、市民の力を生かした教育の推進』、『熱中・感動体験の充実』という3つの柱から成っており、例えば、プログラミング教育の推進など、未来を担う子どもたちにとって意義の大きい、特色ある事業がたくさん盛り込まれています。ぜひ、平成の米百俵「熱中!感動!夢づくり教育」の事業を、子どもたちのために有効に活用するとともに、保護者・地域の皆さんにも「熱中!感動!夢づくり教育」を大いに紹介くださいますようお願いします。

4. 学校経営について

(1)学校裁量・校長裁量

 長岡市教育委員会は、各校の自主性、主体性、創意工夫を最大限尊重します。そのために学校裁量予算を配当しますし、長期休業日の設定、授業日数等も各校の裁量に任せています。2学期制も裁量拡大の一環であり、柔軟な教育課程の編成が可能になるようにしています。校長の大胆な発想で、思い切った教育活動を行ってもらいたいという大きな期待をもっています。自分の思い描く学校像の実現に向けて思う存分、リーダーシップを発揮してください。

(2)教職員の総力を結集するリーダーシップ

 「教育は人なり」という言葉がありますが、直接子どもたちの指導・支援にあたる教職員の皆さんへの期待はとても大きいものがあります。学校は県費負担の教職員はじめ、管理員、調理員、教育補助員、介助員など役職、経験、年齢等、様々な人が集まり、子どもたちの成長に向けて、それぞれが力を発揮しています。校長として、目標や方策を打ち出し、先頭に立って教職員をリードする強いリーダーシップが大切です。しかし、常にトップダウンではなく、職員と議論や意見交換をしながら、方向性や具体策を検討することも必要です。個々の教職員の得意、不得意を把握したり、気持ちに寄り添ったりしながら、チームとして心をひとつにし、教職員の総力を結集させるきめ細かい心配りも大切なリーダーシップです。

(3)保護者・地域とのよりよい関係づくり

 子どもたちのよりよい成長は、学校だけで実現できるものではありません。学校・保護者・地域の役割分担を大切にしながらも、連携・協働した取組を進めることが重要です。そのために、学校の取組や児童生徒の活動を積極的に発信してください。そして、コミュニティセンターのセンター長さんや町内会長さん、学校評議員、PTA関係者等と顔を合わせる機会を大切にし、まずは校長先生と地域の方々とのよりよい人間関係を築いてください。率直に学校が困っていることを相談したり、支援していただきたいことをお願いしたりできる関係づくりを目指してください。

 また、地域の中で子どもたちを育てることを理念に、地域が主体となって運営している放課後児童クラブの育成員の皆さんとも、同じ子どもたちを育む大人として、よりよい連携をお願いします。

(4)危機管理について

 東日本大震災から7年以上経過した現在でも、長岡市内に避難して学校生活を送っている児童生徒が24名います。該当校の校長は、そのような児童・生徒、保護者に対して引き続き温かい配慮と支援をお願いします。また、このような大きな災害は、いつ発生するか分かりません。校長は常に危機管理の意識をもち、陣頭指揮を執る心構えが必要です。そして、災害によっては、学校が避難所になることもあります。皆さんの中にも中越大震災や中越沖地震で避難所運営に携わった経験がある方もいると思いますが、もしもの時の備えをお願いいたします。

 市立学校の児童生徒数は2万人を超えます。それだけの子どもたちが日々活動しているわけですから、様々なことが起きるでしょう。楽しい、よいことばかりでなく、時には事故やケガ、不審者対応など、様々な事案や危機的な場面があると思います。未然防止の取組は大切ですが、起きたときにどう対応するかという意識を常に持ち、焦らず、迅速かつ的確な初期対応をお願いします。

 いじめ、虐待、非行など問題行動や子どもの命に関わる問題については、わずかなサインを見逃すことなく、速やかに教育委員会をはじめ関係機関等と連携し、子どもの命を守ることを最優先に考え、迅速な対応を心がけてください。

(5)学校の経営者として

 一人ひとりの教職員が高い倫理観、教職員としての自覚と誇りをもって、生き生きと教育活動に取り組むことができる学校経営をお願いします。そのために、教職員の頑張りを認め、励まし、力を十分に引き出すとともに、伸ばしてください。それが、教職員の不祥事の根絶はもとより、信頼される教職員、信頼される学校づくりにつながることと思います。

 また、教職員の働き方改革は喫緊の大きな課題です。教育委員会としても、改善策を検討し一歩でも半歩でも進めていきたいと考えていますが、ぜひ、自校の教職員の業務や勤務の状況をしっかりと把握し、現場からできる工夫改善点があれば積極的に実行してください。

5. おわりに

 教職員一人ひとりが元気で子どもたちの前に立つために、心身の健康は最も大切なことです。校長先生自身が、心身共に健康であることが大切ですし、職員の健康管理にも心配りをお願いします。「軸足は常に現場にある」というのが長岡市教育委員会のモットーです。些細なことでも、遠慮なく教育委員会に連絡や相談をしてください。

 それぞれの学校の子どもたち、そして長岡市の子どもたちのために、学校と教育委員会で力を合わせて努力していきましょう。どうぞよろしくお願いします。

このページの担当

学校教育課
TEL:0258-39-2249  FAX:0258-39-4710
メール:gakkyo@kome100.ne.jp

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